無症状でも請求したほうがいいですか?面倒なものは避けたいです・・・

B型肝炎の給付金の要件に該当はしても、現在特にそれらしい症状が出ていない場合に、給付金の請求をするのは面倒という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、無症状の方でも給付金の請求をしたほうがいいです。

B型肝炎はどのような経過をたどるか

まず、B型肝炎の中でも、給付金の要件に該当するような場合には、どのような経過をたどるかを説明いたします。

B型肝炎ウイルスは体内からゼロになるわけではない

給付金の要件を満たすB型肝炎ウイルスへの感染は「持続感染」と呼ばれています。
一過性の感染ではなく、持続感染となっている場合には、体内からウイルスがゼロにならないとされています。

慢性肝炎から肝硬変・肝がんと進行することも

B型肝炎ウイルスに持続感染している結果、そこから慢性肝炎・肝硬変・肝がんへと発展する可能性があります。
そのため、治療・定期的な検査が欠かせません。

現在症状がなくても給付金を受けておくべき理由

現在症状がなくても給付金は受け取っておくべきです。

現在症状がなくても給付金を受け取ることができる

現在症状がない人のことを、無症候性キャリアと呼びます。
無症候性キャリアの方でも、

・感染後20年の除斥期間が経過していない場合には600万円
・感染後20年が経過している場合でも50万円

の給付を受けることができます。
また、免疫の機能が衰えてくる頃である感染後20年後からは、年4回の定期検査と、年2回の検査について15,000円の援助を受けることができます。
また、二次感染防止のための費用の支給もあります。

悪化した場合には追加で給付金を受け取ることができる

給付金を受け取った後に、肝硬変・肝がんを発症することがあります。
この場合には、追加で給付金を受け取ることが可能です。

家族を持つ場合や将来に備えて給付金を受け取るのがよい

定期検査や二次感染防止のための費用の支給があるので、特にこれから結婚をして子どもが欲しいという希望がある方は、出産などの二次感染防止のための措置をするために給付金を受け取ることが望ましいです。
また、慢性肝炎・肝硬変・肝がんと悪化するに従って、倦怠感を中心とした自覚症状に襲われることになります。
またこのような状態になって急激に肝臓の状態が悪くなり、生命維持ができなくなるおそれのある劇症肝炎という状態になることもあります。
給付金には期限もありますし、実際に受け取るまでに裁判を起こすなどで1年以上の期間がかかるので、早めに給付金を受け取っておくべきといえます。