厚生労働省が弁護士費用を負担してくれるのですか?
B型肝炎の給付金を請求することを検討されている方であれば、弁護士に依頼をすると弁護士費用の一部を負担してもらえる、という内容を目にすることがあるのではないでしょうか。
そこで疑問になるのが、弁護士費用は誰が、いくら負担してくれるのか?ということになります。
原因となった予防接種は厚生労働省が行っているものなので、厚生労働省が出してくれるのでしょうか。
このページではB型肝炎の給付金請求に関する弁護士費用の負担についてお伝えします。
弁護士費用の支払いの原則
弁護士費用の支払いについて、一般的にはどのような形で支払うのか確認しましょう。
法律相談料
依頼に先だって法律相談をすることになります。
法律相談には30分5,000円程度の弁護士費用の支払いが必要となります。
着手金
弁護士に依頼をした段階で、成功する・しないに関わらず着手金の支払いが必要となります。
成功報酬
弁護士が依頼をうけた案件に成功した場合に、成功報酬の支払いが必要となります。
B型肝炎は給付金で弁護士費用の一部の支払いを負担してくれる
B型肝炎においては弁護士費用の一部を給付金でまかなうことになっています。
給付金を支払うのは厚生労働省ではなく社会保険診療報酬支払基金
まず、給付金を支払うのは厚生労働省ではなく、「社会保険診療報酬支払基金」が支払を行います。
国を相手に裁判を起こした上で、和解をした後に、社会保険診療報酬支払基金に請求をするという形で行われます。
弁護士費用分として支払われる額は給付金の4%
弁護士費用として支払われるのは訴訟手当金として支払われる給付金の4%とされています。
重度の肝硬変で3,600万円の給付金を受け取る場合には4%である144万円の訴訟手当金が支払われるので、それを弁護士費用に充てる形になります。
弁護士費用の支払いは給付金から差し引くので当初の支払いはなく依頼が可能
B型肝炎については〇〇法律事務所で、一般的な訴訟事件とは異なりは相談料は無料になっています。
また着手金も0円となっており、成功報酬が11%で、弁護士が受け取った給付金から差し引いて依頼者に返金することになっています。
弁護士費用の4%が給付金で賄われるので、給付金の7%で依頼をすることが可能です。
まとめ
このページでは、給付金がどこからいくら支払われるのかについてお伝えしました。
給付金は厚生労働省ではなく、社会保険報酬支払基金から、給付金の4%が訴訟手当金として支給されます。
弁護士費用について不明な点があれば、弁護士にご相談ください。